どこからSDカードを買ったらいいの?

SDカードを購入する場合にはどこから購入するかはかなり悩むところです。

大手の有名で全く同じメーカ、同じ容量などで価格を比較した場合、以下の順位に価格が高いと推測します。

  1. 携帯ショップ
  2. 大手量販店(全国ネット等)とそのインターネットサイト
  3. 有店舗のインターネットサイト、大手インターネットサイト仕入のインターネットサイト
  4. 大手インターネットサイトの子店舗仕入
  5. オークション(個人、ショップと呼ばれるものすべて)

となります。1,2に関しては、偽物、偽造のSDカードというのは見たことも聞いたこともないのでたぶん問題ないと思います。ただ初期不良だったり、訳のわからないメーカ等の安い物を買ったらすぐに壊れたというのは、基本価格が安いSDカードは品質も悪いと思ってください。大手メーカのSDカードを買う場合にどこから買うのがいいのかをここでは説明します。

お金がある人は1,2当たりで購入するのがもっとよくて、初期不良も交換などしてもらえますし、メーカ偽造、容量偽造もないので安心して使えます。インターネットで買い物できたりする人の中では、お金がない、もっと転送レートの高いものを買いたい、もっと枚数を購入したいという人は、3~5を選択すると思います。3から5に近づくとだんだんとメーカ偽造、容量偽造の確率が高くなっていきます。オークションや、インターネットサイトで購入者の人を見ると、明らかに偽物なのに、星が5つとかだったりと(サクラなのか?)不自然なものも見られます。そのようなものに騙されないように購入するにはどうすべきかを説明します。ただし購入するものを手に取って買うわけではないので、写真を見て買ってもそれと同じものが送られてくるとは限りません。写真と送られてくる商品と同じであることを前提に説明します。

購入前に商品を試すわけにはいかないので、写真やその説明だけが頼りです。これらの情報から、「怪しさポイント」を考えます。ここでは勝手に「怪しさポイント」を決めてそれらの足し算でトータルの怪しさを計算できます。

()内は「怪しさポイント」です。

1. (100) SDカードの最大容量を超える物。フルサイズのSDカード(SDXC)ならば512GBですが、現時点では256GBしか手に入らないでしょう。また、microサイズの場合は(microSDXC)128GBまでです。オークションではmicroサイズでも256GB,512GBとありますのでこれらはすべて偽物です。逆にもしも本物があったら、現在の技術では生産できない容量なので技術情報としては数十億以上の価値があります。これを平気に本物とのたまわり、5000円からというのが笑えます。
【関連記事:microSDXC 512GBは存在するのか?

2. (90) SDカードの容量に合わせた、SD,SDHC,SDXCの表示が違う。例えば 64GBなのに、SDHCと書かれている

3. (90) SDカードや、パッケージに印刷されたSD関連のロゴが微妙に違う。SDのロゴはバリエーションがないので縦に長かったり、横に長かったりすることや、アルファベットが違うフォントということもあり得ません。

4. (90) Speed Classのロゴが微妙に違う。これもSD関連のロゴと同様に各社が勝手にデザインしたものではありませんので統一されています。C2,C4,C6,C10,U1,U3です。 これ以外にはありません。C30とか、C45等が印刷されているとそれは偽物です。

5. (90) ブランド名のロゴが違う。これも大手メーカは巨大企業ですから、そんなところで印刷ミスはありませんし、そんなものをコンシューマに出すわけがありません。

6. (50) オークションでよくみられる、Windowsの容量表示のscreenshotを貼っている。こんなもので信用は得られませんし、さらにSDXCなのに、FAT32 と書かれているものもあり、これは「怪しさポイント」90となります。

7. (10) URLがパッケージに印刷されていて、そのURLにアクセスしても表示されない。これは古いパッケージにはよくあることですが、大手メーカはそのような対応を怠ることはあまりありません。

8. (50) 書かれている説明文がおかしい。どういうところがおかしいかというと、日本語がおかしいとか、英語だとスペルがおかしいなどがあります。頻発すると「怪しさポイント」はマックスになります。表パッケージだけでなくて、裏側のパッケージには説明が多いのでスペルミスが目立ちます。必ず裏パッケージも見ましょう。

9. (30) 製造国が一貫していない。大体は、TAIPEIか、CHINAと書かれていますが、多言語表記でこれらが一致しないということはありません。

10. (10) サポートがない。海外からの輸入で国内のサポートがないというふれこみです。偽物ならば当然だと思います。

11. (10) パッケージに日本語表記がない。

12. (10) バルク表記。バルクという意味を知っているのかわかりませんが、バルクというのは他製品内に入って売られるものです。パッケージなどはありませんし、へたするとブランド名も入っていません。

13. (10) 価格が半額に近い、またはそれ以上安くて、価格が2000円程度以上。この世の中そんなに安いということはあまりありません。偽物作るにもお金はかかります(サポート等)のでこのあたりの価格以上でないと売る方も利益が出ません。

14. (10) オークションなどで、CHKDSKでの確認しているという内容に関しては、このチェック自体が全く意味がありません。本物であることを証明するための手助けとなることはこれっぽっちもありません。

15. (10) OEM製品。OEM製品という表記が最近は減りましたが、OEMだからといってそのメーカの品質をクリアしたものではありません。

16. (10) 中身は大手メーカ製を使っている。これも大手メーカ製なのは確かかもしれません。しかし、大手メーカがそれを不良品として産業廃棄物としてだしたものから作っていたとしたらどうでしょう? 大手メーカ製と言っても大手メーカからのものでなければその品質はありません。

ざっと気になるところを挙げました。買いたいと思っているSDカードの「怪しさポイント」は何点でしょうか? 0点ならば買ってみる価値ありです。ただし、交換してもらえる条件がないと実際に送られてきたものと違うなんてこともあります。また、オークションのようなNCNR(Non-Claim,Non-Return)というならば0点でもやめるべきです。10点以上の場合は、まずは後の処理するための時間があることを確認してから、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ってみてはどうでしょうか? 90点以上の場合は、無駄な買い物となります。やめた方がいいでしょう。

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