知っていそうで知らない: CPRM って何?

SDカードのCPRMはずいぶん前は頻繁に使われていました。
例えば、SD-Audio という規格で音楽のコピーの制限ができないようにしたりとか、一番日本で使われていたのは、古い携帯電話でのワンセグ録画と思います。ワンセグ録画は、SD-Video規格を使っていてその中にCPRMを使うとなっていました。SDカードにワンセグ録画するときはCPRM規格で著作権保護していました。この機能により録画したSDカードをコピーしても、映像はコピーされませんでした。しかし、当時携帯電話の価格が安く(無料など)なってしまっていて、全チャンネル携帯電話で録画ということを行うことが簡単できるということから、携帯電話会社は、録画した携帯電話でないと再生ができないようにしてしまいました。これがCPRMというわけでは無く、CPRMは、あくまでコンテンツをコピーできないようにするだけであって、録画した機器でしか再生できない機能というわけではありません。

この対応が、後々まで影響しています。今のスマートフォンでは、ワンセグよりもフルセグ録画ができるようになりましたが、上記の方針がそのまま残って、録画した機器でしか、再生できないのが標準となってしまっています。今はスマートフォンも地上波録画機器よりも価格が高くなっているので、他の機器でも再生ができてもいいと思うのですが。更に、SDカードに保存できないとか、メーカ独自の著作権保護を使っていて全く互換性がなくなりました。SDカードに保存できたけど、スマートフォンを修理に出したら、映像が読めなくなってしまったという現象もでてきました。このような状況にスマートフォンがなっているため、地上波再生、録画機能がだんだんとなくなってきています。よりインターネットの映像配信に向かっていて、それを阻止すべく(キャリアとしては大変なので)、空いている電波空間を使って映像配信してみたりとかありましたが結局は、消えてしまいました。

現時点ではSDカードのCPRM機能は減りつつあります。
seeqvault
しかし、BD以上に容量も多くできる、SDカードですのでやはり映像コンテンツという考え方もあります。CPRM以外の著作権保護機能を使った、 SeeQvault と呼ばれるSDカードがあります。これを再生アプリ(無料のものあり)や、カードリーダ(2000円程度)、普通にもっているスマートフォンの組み合わせで一番簡単で、さらに安価にフルHDの映像、将来は4Kの映像が再生できるものです。 SeeQVault 機能のSDカードで、レンタルVideoという時代も来るかもしれません。