2TBの壁 SDXC から SDUC へ

SDカードにもいくつか種類があります。

“SD”が最大2GB格納できる初代規格、
“SDHC”が2GB超~最大32GB格納できる規格、
SDXC”が32GB超~最大2TB格納できる規格が”、
そして、”SDUC”が2TB超~最大128TB格納できる規格です。

SDXCの規格ができたのは2009年で、
SDUCの規格ができたのは2018年です。

SDUCのSDカードは、まだ見かけないですが、
SDXCの最大である2TBも見えてきている状況です。

では、SDXC と SDUC の境目である 2TB には何があるのでしょうか?

SDXC までは、512バイトのブロックを32ビットのブロックアドレスで管理してきました。
SDカードの中のどこを読みたい、どこを書きたいというのも、この32ビットのブロックアドレスで指定してやりとりをしていました。

32ビット整数の最大 × 512バイト = 2TB なのです。

SDXCを作るとき、さすがに、この32ビットのブロックアドレスの部分を変えるのは大変なので、最大2TBとなったのでしょう。
しかし、これ以上は仕方がない。SDUCでは、ブロックアドレスを「38ビット」に拡張した仕様となりました。
この「38ビット」がSDUCの容量が最大128TBとなる所以です。

このSDUCに対応するとなると、今まで32ビットで管理していた部分をすべて拡張していくことになります。

いろいろなところに影響がありそうです。

果たして、2TBを超えた容量のSDカードは、いつ頃、出てくるのでしょうか?

32ビットの整数 … 0 ~ 4,294,967,295
38ビットの整数 … 0 ~ 274,877,906,943