身近になったSDカードのセキュリティについて考えてみましょう。
開発者なら企画書・研究データ、営業職ならプレゼン資料・顧客情報・商品情報、 学校の先生なら生徒の試験結果・個人情報・成績管理表、医師なら患者のカルテ、カメラマンなら商業写真など持ち歩きたいデータはいろいろあり、これらの巨大なデータを小さなSDカードに入れて手軽に持ち歩くことが 可能になっています。
この利便性は今の時代では歓迎すべき利点となっていますが、その一方で、そのデータのセキュリティについて考えている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
「自分はデータをなくさない。大丈夫」と思い込んでいる方がほとんどではないでしょうか。
大事なデータを保存した小さなSDカードを目の前にして、それを紛失してしまった時のことをちょっと想像してみてください。
モバイル端末が紛失や盗難にあった時にSDカードが抜き出されれば、誰でも簡単にSDカード内の情報を見ることができてしまいます。SDカード内にバックアップしたアドレス帳やメール、写真などはプライバシーの塊です。ひとたびSDカードを無くした時のリスクは計り知れません。
さらに、業務用端末でバックアップや移動のためにSDカードを使っている場合のリスクはより深刻です。
業務用端末であれば、SDカードに業務上のデータや画像・動画、重要な顧客情報、会社の機密情報が含まれていて、そのSDカードを紛失してしまった場合、情報漏洩という形で社会の信用を失い、多くの人を不安に陥れることは、昨今報道されているように、簡単に想像できます。
データのバックアップや移動などの目的でSDカードを利用する際には、業務上の機密が危険にさらされる可能性が大いにあります。
今一度、SDカードのセキュリティについて考えてみる必要がありそうです。