用途が、原子力・宇宙・兵器となるような場合には難しいですが、一般的な機械であればいずれでも対応できます。
補足ですが、特にSDカードを使う環境の温度や湿度については注意する必要があります。SDカードは規格ではマイナス20度から80度までが動作保証となっていますが、メーカーによってはもっと狭い場合があります。よくあるのは0~60度くらいです。このタイプだと密閉式のSDカードを入れるような機器(スマートフォンやデジタルカメラなど)では60度を超えますのでだめです。また、別な熱源がある場合、冷蔵関連の機器に入れるとなるとさらに温度管理をする必要があります。
マイナス20度なんてとか思うかもしれませんが、雪国の空調設備のない建物や、車等ではそのような温度条件をはずれることなどよくあることです。またダッシュボード等真夏だとまたは上限の範囲を超える場合もあるでしょう。よってSDカードが動作する温度とその温度が適正なのかどうかについて改めて確認する必要があります。この温度範囲を維持することが先に必要となります。
また、温度の範囲も重要ですが、SDカードをどのくらい入れたままで使うのかも関係します。
SDカードを交換するために、費用が掛かる場合(たとえば、足場を組むとか。。。)などもあるのでどのくらい使っていると、SDカードが壊れてしまうのかも重要となります。高くても
いいからできるだけこわれないのがほしいとなると、SLCタイプとなり、あまり容量が大きなものはありませんが、産業用としてSLCタイプ入手は可能です。数か月で交換で構わないというのでればMLCタイプとなります。これはSLCタイプと比べて価格も安く容量も大きめが入手できます。市場原理の価格からSLCと比べてかなり安くなります。めったにない緊急時しか書き込みしないというものであれば、TLCでも十分かと思います。容量もかなり大きめなものが手に入ります。
最近は、psuedoMLC(pMLC)なるものがあります。仮想MLCと言うところです。MLCのNAND
を使って、通常4値はいるところを2値しかいれないようにしているものです。2値しかいれないことによってNAND構成では例えば32GBでも、pMLCのコントローラにすると、16GBとなります(単純に2値しかいれないだけではなく、電位の閾値の範囲が広げられることでエラーを減らすことができる)。このようなものも存在し、SLCよりも安く、MLCよりも少し高い程度でありながら数倍以上の書き込み保証を実現しています。